プレッシャーに強くなりたいアマチュア選手のためのメンタルトレーニング事例
プレッシャーのかかる場面でダブルフォールトしてしまう。 試合中に疲労すると集中力が切れ、単調なプレーでポイントを落としてしまう。 こうした悩みを抱えるアマチュアテニス選手(20代女性)からのご相談に対し、 6か月で改善したメンタルトレーニングのプロセスをまとめています。
高校では部活動、大学では競技系サークルでテニスを続け、 社会人になってからは近隣の女子シングルス大会に出場している選手です。 しかし、サービスゲームの重要ポイントでプレッシャーがかかると ダブルフォールトが増え、試合の流れを壊してしまうことが課題でした。 さらに、試合中の疲労によって集中力が途切れ、 プレーが単調になりポイントを落とす場面が増えることにも悩んでいました。
このページでは、 「プレッシャーに強くなる」「集中力を維持する」ための具体的なトレーニング内容と、 6か月で得られた変化をわかりやすく紹介します。
メンタルトレーニングの進め方(6か月/全12回)
以下の表は、実際に行ったトレーニング内容を月ごとにまとめたものです。
| ステップ | セッション | トレーニング・プログラムの内容等 |
|---|---|---|
| 1回目 | ガイダンス | まずは当オフィスの概要や提供できるメンタルトレーニングに関する簡単なご説明等をさせて頂きました。講演会等の教材のレジメを用いて、メンタルトレーニングの基本と概要等についてレクチャーさせて頂きました。 ガイダンス後、今後メンタルトレーニングを実施するか、期限はいつまでにするか等、基本的な事項を女性とメンタルトレーナーとで協議した結果、メンタルトレーニングを行うことを女性はお決めになられました。 |
| 1月目 | 継続契約 | (ステップ1) 女性とメンタルトレーナーが会話をすることによって、次の内容について、一緒に考え、一つずつ確認、整理していきました。 ・現在の悩み、・目指している目標(なりたい自分)、・期限(いつまでに)、・その理由(なぜか)等 上記の内容を確認、整理した後、それに応じたメンタルトレーニングのプランをメンタルトレーナーが立案しました。 |
| 2月目 | 継続契約 | (ステップ2) 緊張やプレッシャーに負けず、いつも最大限の集中力を出すために、最先端かつ世界基準レベルのイメージトレーニングの習得するため、基本的スキルの練習を開始しました。 |
| 3月目 | 継続契約 | (ステップ3) メンタルトレーナーが練習や試合に同行し、試合等における女性のメンタルの状態を観察、分析するとともに、女性のモチベーションを高めたり、結果の出せるメンタリティに調整するための心理的サポートをさせて頂きました。 |
| 4月目 | 継続契約 | (ステップ4) 女性にこの3か月の練習や試合で自分なりに気づいた点について、メンタルトレーナーにお話して頂きました。このような「振り返り」を言葉にすることによって、自分の内面を深く見つめることができ、一人で悩むよりも気持ちや状況を整理することが容易となります。これが、メンタルを整えることにつながっていくのです。 |
| 5月目 | 継続契約 | (ステップ5) メンタルトレーニングを開始した当初から女性は、「テニスノート」を書いていらっしゃいました。このテニスノートは自由に思うところを書いてくださいと女性にメンタルトレーナーからお話ししただけで、メンタルトレーナーに提出して頂くものではありません。このノートをベースに、女性とメンタルトレーナーでこれまでの成長の成果等を具体的に確認する作業を行い、翌月の契約期間満了までに何をトレーニングするか等の課題について、一緒に考えさせて頂きました。 |
| 6月目 | 継続契約 | (ステップ6) 5月目に行った6か月の契約期間満了までに実施すべき課題に対するメンタルトレーニング等を受けて頂きました。また、女性が一番習得を望まれていた本番におけるプレッシャー時の対応に有効なメンタルトレーニングスキルの最終的な落とし込み(完全に自分のものにする訓練)をして頂きました。 |
| 結果 | - | 女性は当初の契約期間である6か月で今回のメンタルトレーニングを終了なさいました。20代の女性にとってメンタルトレーニングの費用は安いものではないからです。メンタルトレーナーとしても最初にそのお話を聴いておりましたので、6か月で結果を出して頂くことと、契約期間満了後にもお一人でセルフメンタルトレーニングが可能となるようなトレーニングに努めてまいりました。 女性はメンタルトレーニングを終える頃には、以前は1セット当たり4回ほどダブルフォールトをしていたものが、1回程度で抑えられるようになりました。また、今回のメンタルトレーニングを通して、どれだけテニスが自分にとって大切なものであるかを再確認でき、今後もテニスとセルフメンタルトレーニングを続けていくとのお話でした。 |
トレーニングのポイント
- プレッシャーに負けないためのイメージトレーニング
緊張やプレッシャーがかかる場面でも集中力を最大化するため、 世界基準のイメージトレーニングを習得しました。
- 試合同行によるメンタル状態の分析
実際の試合に同行し、選手のメンタル状態を観察・分析。 その場で心理的サポートを行い、結果を出すためのメンタリティを整えました。
- 振り返りによる内面の整理
試合や練習で気づいた点を言語化することで、 自分の内面を深く見つめ、状況整理が容易になります。
- テニスノートによる成長の可視化
自由記述の「テニスノート」を活用し、 成長の軌跡を具体的に確認しながら翌月の課題を設定しました。
- プレッシャー時の対応スキルの最終習得
最終月では、試合本番でプレッシャーがかかる場面に強くなるための メンタルトレーニングスキルを“完全に自分のものにする”段階まで落とし込みました。
6か月で得られた変化(結果)
契約期間の6か月でトレーニングを終了。 費用面の理由もあり、期間内で結果を出すことを目標に進めました。
その結果——
・ ダブルフォールトが「1セット4回 → 1回」へ改善
プレッシャーのかかる場面でも、 サービスの安定性が大きく向上しました。
・ 集中力の維持が可能に
疲労時の単調なプレーが減り、 試合の流れを自分で作れるようになりました。
・ セルフメンタルトレーニングが可能に
テニスが自分にとって大切なものであると再確認し、 今後もセルフトレーニングを続けていく意欲が高まりました。
他のメンタルトレーニングメニュー






