今回は、選手生活のすべてをサンフレッチェ広島で過ごした双子の兄弟、森﨑和幸さんと森﨑浩司さんによる初の書籍をご紹介します。
この本では、そんなおふたりが、現役を引退した今だから明かせる、心の病と戦い続けてきた日々について真実を告白しています。
トップアスリートが「うつ病」を告白するのは日本では初めてとのことです。
この本を読んで、おふたりともトップアスリート特有の分析力が素晴らしく高いので、当時を振り返り時々のご自分の心の状態をひも解き、わかりやすい言葉で語ってくれているところは、現在、同じようなメンタル不調を感じている方々にも役立つ情報になると感じました。
また、おふたりは、ビジネスパーソンで言えば休職と復職を何度か繰り返しながら選手生活のすべてをサンフレッチェ広島で過ごし、同クラブで引退を向かえました。この背景には、各時代の監督のお力添えも大きかったとのことですので、世の上司と言われる方々にもこの本を読んでほしいなと思うところです。
・「うつ白 ~そんな自分も好きになる~」 森﨑和幸・森﨑浩司 著 (TAC出版)