今回は、公式戦で負傷し、試合復帰まで数か月の治療・リハビリ期間を過ごしたスポーツ選手の負傷当初のお話をしたいと思います。
このスポーツ選手は、負傷した時にはすでにSBMTCOでメンタルトレーニングを50回ほど行っていました。SBMTCOはスポーツ選手から負傷した翌日にSNSで連絡を頂き、そのまた翌日に臨時のメンタルトレーニングを行う約束を交わしました。
すなわち、負傷した2日後には、スポーツ選手とSBMTCOは怪我の程度や今の気持ち、今後の考え方などについて話し合うためのメンタルトレーニングを面談にて行うことにしたのです。
以下のお話は、SBMTCOがメンタルトレーナーとして、このスポーツ選手のメンタリティーの素晴らしさやメンタルトレーニングの有効性を特に感じたところ、逸話みたいなものを一部ご紹介するものです。何かしらでも皆さまの参考になればと思いNEWSに掲載いたしましたので、何卒ご一読の程、よろしくお願い申し上げます。
◇驚かされた一言:「とりあえずチームドクターの診断を受けましたが、セカンドオピニオンみたいな感じで、東京の〇〇(負傷した部位)の名医のところに診察を受けに行きたいとこの後チームに伝えに行ってきます」
負傷してからまだ2日で、スポーツ選手がここまで自分の気持ちや置かれた状況を整理、分析していたことに驚かされました。正直、SBMTCOはスポーツ選手はだいぶ気持ちが落ち込んでいるのではないかと危惧していました。
ところが、スポーツ選手は、怪我を事実として受け容れ、今できること=チームドクターの診断を受けること、今やれること=名医を調べ、セカンドオピニオンを得ること、行動すること=チームに自分の希望を伝えることを既に決めていたのでした。
SBMTCOのメンタルトレーニングでは、目標の達成、メンタルの安定等のために、Now&Hereの精神=今ここに集中することの大切さについてお伝えすることが多々あります。そして、ゴールに到達するために行動することや行動を継続することの重要性についてもよくよくお伝えしているところです。
まさしく、このスポーツ選手は自らこれらを実践していたのです。スポーツ選手のメンタリティーの素晴らしさと、やはり、メンタル面も向上させたい、成長したいとメンタルトレーニングを続けてきた効果をメンタルトレーナーとして実感できた瞬間でした。
◇なるほどなと思った一言:「ホント、起きたものはしょうがないと思って復帰するまでやるしかない。必ずどこかしらの時期に暗くなることが来るとは思うが、その時に自分がどう考えられるかなと今は感じています」
前半からは、スポーツ選手が怪我をした事実や試合にしばらく出場できない事実を避けがたいものとして受け容れ、これから復帰するまで、今できること、今やれることをやるしかないという強い意志を持っていることが伝わってきます。
また、後半からは、スポーツ選手がこれまでのメンタルトレーニングを通して、自分の考え方や思考の癖、自分の感情に影響を与えるできごと等について整理、分析を続け理解しているからこそ、これから始まる加療・リハビリ期間中には何かしらメンタルの変調があるだろうと予測し、その時に自分がどうなるか、どう考えるか、どう対処するかといったことについて、将来を不安視すぎることなく、楽観視すぎることのない意識・イメージを持っているようにSBMTCOは感じました。これもこのスポーツ選手のメンタリティーの素晴らしさだと思います。
SBMTCOは、人々の心の健康を支え、地域社会に貢献することをミッションとして掲げています。何かお役に立てることがあると思います。一緒にがんばりましょう。