ケガをすると通常は、気持ちが落ち込んだり、精神的に不安定になったりするものです。「怪我の功名」ということわざや「ケガをしたときこそチャンス」といったスポーツ界でよく耳にする言葉もありますが、ケガをした当初などは、ケガがよい結果をもたらす、好機になると受容することは一般的にはなかなか難しいことのように思います。
スポーツ界では、練習、大会や試合などでケガをする選手の方々も少なくありません。あの時もっと念入りに準備運動をしておけばよかったとか、復帰までのリハビリテーション(以下、「リハビリ」という)期間をどう過ごすか、ケガは元通りに回復するのだろうかなど、過去、現在、未来のいろいろな後悔や不安に思いを巡らせ、ケガに悩むうちに、精神面で落ち込み、意欲的に生きる力が失せてしまうばかりか、中には今後の選手生命にも絶望するような方がでてきても不思議ではありません。
このような場合に役に立つ、ケガを乗り越える方法のひとつが、SBMTCOのメンタルトレーニングです。SBMTCOが提供するメンタルトレーニングは、心理カウンセリングとスポーツ心理学を背景としたメンタルトレーニングで、「目標達成のためのコーチング」と「問題解決のための心理カウンセリング」を融合させた、これまでにない「目標達成のプログラム」をベースとしています。心理カウンセリングによってケガの悩みや不安な気持ちで心のバランスがマイナス方向に沈んでいる状態を平常レベルに戻し、心のバランスをさらにプラスに持ち上げ、完全復帰という目標を達成できるよう、モチベーションの向上、感情や気持ちのセルフコントロール、課題を解決するための思考法や行動原則等に関するメンタル面強化のトレーニングを行っていきます。
SBMTCOが担当するスポーツ選手を例に挙げると、このスポーツ選手は足のある部位の損傷で手術を受け、手術後、練習開始まで約6か月、公式戦復帰まで約7か月のリハビリ期間を過ごすことになりました。このスポーツ選手はリハビリ期間中も2週間に一度のメンタルトレーニングをビデオ通話で継続し、メンタル面の強化と安定に努めました。このスポーツ選手も精神的につらいと感じていた時期があり、「〇〇〔競技名〕ができていないというのは仕事がないという感じ、無職になったような感じです。給料ドロボウと言われても何とも言えない状況で、嫌な部分もありました」と少々追い詰められた感じのあった心の内を話してくれたことがありました。また、ケガを乗り越えたからこその感想であると思いますが、復帰後には、「〇〇〔競技名〕ができない日々が続いた中で、できることへの感謝、できることへの喜びに改めて気づかされました」、「ケガは無いなら無い方がもちろん良かったですが、ゆっくりと自分の身体と向き合う時間やいつもとは異なる景色から〇〇 〔競技名〕 を観る機会があったことは良い時間になったと思います」との感想も話してくれました。
スポーツ選手にとってケガをしないに越したことはないというのは自明の理でしょう。しかし、大きなケガをしてしまったスポーツ選手にとって、メンタルトレーニングを取り入れることは、感情を安定させ、気持ちを高め、ケガの治療やリハビリ期間を有益なものとし、順調な回復の可能性を高めることになると思います。また、メンタルトレーナーとの会話を通して、しっかりとケガと向き合うことにより、ケガ以前よりも高いパフォーマンスを生み出すメンタル、強じんなフィジカルをものにするなど、まさに「怪我の功名」を実現し、それこそ「ケガをしたときこそチャンス」につなげていくのも本人次第だと感じます。SBMTCOは、そんなスポーツ選手を全力でサポートしています。
なお、文章を閉じるにあたり、今回の内容はメンタル不調やうつ病など何らかの理由で会社を休職や休業している会社員の方々にも参考となるのではないかと思った次第です。以上、最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございます。