環境の変化がもたらすメンタル不調

2020年4月の1回目の新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を機に、テレワーク(リモートワーク)がこれまでには考えられなかったスピードで日本社会に急激に浸透していったと思います。コロナ禍下の環境や暮らしの変化に適応することは、想像以上の負担を伴うものだったと思い返されます。

毎日、同僚やクラスメイトと顔を合わせるという当たり前の日常が消え、管理職や教師のあり方も変わり、仕事の評価方法や学習方法も見直されました。これまで培ってきたスキルや知識、経験が全く役に立たないような状況にでくわし、同僚やクラスメイト、管理職や教師にも頼り難い在宅勤務や在宅学習で、孤軍奮闘を強いられた皆さまも多いのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの影響によりテレワーク(リモートワーク)を実施するしかなく、仕事のやり方が、学校生活が、ライフスタイルが大きくかつ短期間で変わった、いや、変わらざるを得なかった状況であったとの印象を強く持っています。私たちは、この2年余りのコロナ禍のなか、 環境や暮らしの変化に適応するためにかなりの身体的、精神的負担に耐えてきたと思います。

人間は、社会的な良し悪しに関わらず、環境や暮らしに変化が生まれると、ストレスを感じるものです。例えば、昇進や結婚等の一般的に良い出来事とされることにストレスを感じることもあるのです。

2021年9月30日に期限を迎えた緊急事態宣言などがすべての地域で解除されました。多くの人々が待ち望んでいたであろう解除ではありますが、この解除が、再び、私たちの環境や暮らし、日常生活に大きな変化をもたらすことは明らかであると思うところです。

環境や暮らしの大きな変化をもたらしたテレワーク(リモートワーク)が浸透したことによって、「通勤電車の混雑から解放された」、「面倒くさいコミュニケーションから解放された」、「行きたくない飲み会から解放された」といったことにメリットを感じられた方もいると思いますが、いわゆる「テレワークうつ」を感じられた方もまた同じ様にいらっしゃったのではないかと思います。

冒頭で、環境や暮らしの変化に適応することは想像以上の負担を伴うものであると述べましたが、緊急事態宣言等解除後の環境や暮らしの変化も同様に負担を伴うものと思われます。待ち望んだ解除だからといってメリットばかりではないのです。良きにつけ悪しきにつけ、環境や暮らしの大きな変化は、過大なストレスや心身的負担を伴うと考えた方がよろしいかと思います。

そこで、現在のように環境や暮らしが大きく変化する状況下で、メンタルの安定を保つために役立つ考え方を三つ程ご紹介します。

一つ目は、自分でコントロールできないことに思いを巡らせて、一喜一憂することをやめることです。例えば、一社員である貴方が会社の制度や人事配置に対して何か不満を持っていたとしても、貴方が社長や役員、幹部でもなければ、会社組織の中でこれらを改善するにはそれなりの時間と手間が必要になってくるでしょう。現状では、貴方がイライラしているだけ無駄といったこともよくあるシーンなのではないでしょうか。

二つ目は、自分のパフォーマンスに注意を払うようにすることです。例えば、「いつもは1時間で終わることが、最近は1時間やってもいつもの半分くらいしか終わらない」といった場合は要注意です。このような場合には、合間にしっかりと休憩をとり、散歩など無理のない範囲で気分転換をすることをおすすめします。

三つ目は、自分のやる気(意欲)の状態に注意を払うようにすることです。例えば、大好きな趣味ですらやる気(意欲)がなくなった場合は、自分のメンタルが弱ってきている兆候です。休日等を利用して、メンタルとカラダのリフレッシュが必要だと思われます。リフレッシュといってもお酒の飲み過ぎには要注意です。

そうは言っても、メンタル不調やうつ気分等から抜け出せないときには、【湘南・房総メンタルトレーニング・カウンセリングオフィス】にご相談ください。お問い合わせだけでも結構です。まずは、自分なりの解決の道を探ってみてください。

自分ではやりきれないほど仕事が溜まりがちであるとか、新しい環境に馴染めずにストレスを感じる日々が続いているとかございましたら、どうぞ、一人で抱え込まずにご相談ください。何かしらお役に立てることがあると思います。一緒にがんばりましょう。全力でサポートさせて頂きます。

【お試し・初回のみ】心理カウンセリング 3,300円/30分 (料金表)

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。