ミスを連発しない方法

 今回は、「ミスを連発しない方法」についてご紹介したいと思います。

 人間の脳には、一番最近みたことやイメージしたものをコピーして実行するという癖があります。そういった脳の癖からミスはもともと連発しやすいものであると考えられます。

 本来、ミスはひとつひとつ独立したもののはずですが、ミスに対して何も対処しないでいると、脳はイメージをコピーして実行するという癖を繰り返し、私たちは同じようなミスが続いてしまうという事態におちいるのです。さらにミスが繰り返されると私たちは完全に焦って、パニック状態になったり、緊張してカラダが硬くなるなど、ことさら好ましくない状態にはまってしまうことも珍しくありません。

 そのような場面でミスを連発しない方法は、『ミスをしたら、楽な姿勢、言い換えれば、リラックスできる体勢をとって、ゆっくりと深呼吸をして、気持ちをリセットするルーティーンを行う』ことです。パニック状態になったアタマや、緊張して硬くなったカラダをリセットして、次の場面や行動のためにスイッチを入れ直す感じです。

 なお、気持ちをリセットするルーティーンと書きましたが、このルーティーンは一朝一夕に見つかるものでは残念ながらありません。一般人なら普段の生活の中から、スポーツ選手なら毎日のトレーニングの中から、どうすれば今の気持ちをリセットし、新たな気持ちにリセットできるのか、そんなルーティーンを試行錯誤しながら探求することが必要となってきます。そこのところはすこし丁寧に時間を割いて探して頂きたいと思います。

 もうひとつ、ルーティーンのヒントですが、ルーティーンは、簡単な動作や簡潔な行動が良いと思います。テレビでもよくみかけますが、テニス選手がラケットのストリングをまっすぐに直すことや鉄棒から落下した体操選手が手に粉を付け直すといった動作等も簡単なルーティーンの良い例のひとつでしょう。また、サッカーやバスケットボールなど常にプレーが動いているスポーツでは、サッと胸のエンブレムに触れる、スッと空を見上げるなどでも十分なルーティーンになると思います。

 ぜひ、皆様にはこの記事を参考にミスを連発しないようになって頂きたいと願っています。最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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