メンタルトレーニングの効果~あるJリーガーの試合出場数の推移~

 シーズン
リーグチーム試合出場数(リーグ戦)
2016J1A2試合以下
2017J1A2試合以下
2018J2B約10試合
2019J2C約15試合
2020J2D25試合超(第32節まで)

この表は、あるサッカー選手、Jリーガーの試合出場数(リーグ戦)の推移をシーズンごとにまとめたものです。

ただし、あるJリーガーの特定を避けるため、チーム名を伏せ、出場数もおおよその数字としています。これは、クライエントの秘密を厳守するというメンタルトレーナーの義務と倫理観に基づくもので、以下についても同じ観点から記事を作成しています。

あるJリーガーは、2016年にトップチームに昇格しましたが、2016、2017年の出場数は2試合以下と活躍の場面はあまりありませんでした。

あるJリーガーとSBMTCOがメンタルトレーニングで結ばれるようになったのは2018年の初夏でした。当時のSBMTCOはメンタルトレーニングを勉強中の身で、ほんの少しだけツテのあったあるJリーガーにボランティアという形でメンタルトレーニングを受けることを承諾して頂いたのでした。そして、2019年10月に当オフィス(SBMTCO)を開業した後の現在もなお、あるJリーガーとSBMTCOのパートナーシップは継続しているところです。

2018年当時のあるJリーガーの目標は、「2020年東京オリンピック日本代表 を経て 海外移籍を果たした後、海外でも活躍して2022年カタールW杯日本代表になる」というものでした。ただし、この計画で、この道のりでW杯代表までたどり着くというような明確なビジョンは持ち合わせていませんでした。

あるJリーガーは出場機会の増加を求めてBチームに移籍したものの、この時期、自分が考えた程の出場機会は与えられていませんでした。そのため、「監督の起用法の意図がつかめない」、「自分は失敗をしていないのに次の試合は外された」、「何かしなくてはいけないことをわかっているが、やる気が出ない」などの発言を繰り返していました。

そのような状況の中、ある日のメンタルトレーニングで、SBMTCOはあるJリーガーに「2022年にW杯代表になるためには、何が必要だと思われますか」と水を向け、あるJリーガーと現状の確認や整理、これらの自己分析や自己評価、自己分析や自己評価から考えられる今できること・今やるべきこと等について話し合ったのでした。この日の終盤、あるJリーガーは「今は、Bチームでとにかく試合に出場し、試合出場を続けることが第一だ」との結論に至りました。あるJリーガーは現状を受け容れ、目標を達成するために現在やるべき行動にフォーカスすること、集中することの重要性に気付いたのだと思います。

その後のメンタルトレーニングでは、現在やるべき行動をさらに具体的にするため、「では、試合に出場するためには何が必要?」、「キックの精度を上げる必要があるなら、どのような練習をするのが良い?」、「ゲーム中にイラつく、集中力が切れる時とはどんな場面?」等々さまざまなことを二人で話し合っていきました。

あるJリーガーは、メンタルトレーニングを開始した2018年は約10試合出場、2019年は約15試合出場、2020年は25試合超出場(第32節まで)と出場回数を毎年増加させています。あるJリーガーは出場数の増加を活かして、試合中の活躍場面もどんどん増やしており、この間、Jリーグ初ゴールを決めています。

あるJリーガーの目標達成の道のりにはまだまだ先があります。SBMTCOは、今後もあるJリーガーにしっかりと寄り添い、よりよいパートナーシップを築きながら、あるJリーガーをメンタルトレーニングを活用してサポートしていきます。もちろん、このサポートに対する考え方は、全クライエントに対して共通のものです。

【参考】メンタルトレーニングの紹介ページへ(⇦クリック)

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。