ミスをひきずらない方法

 今回は、「ミスをひきずらない方法」についてご紹介したいと思います。

 人間にはミスはつきものとよく言われます。とはいえ、大事な試合や大会で単純なミスやエラーをすれば、イライラしてしまうことも人間にはつきものの、よくある姿でしょう。

 イライラのほかに場合によっては「なんで、こんな凡ミスをしてしまったのだろう」「練習ではできていたのになぜ本番ではできないんだろう」などといろんな考えや感情が浮かび、ゲームや演技は続いているのにもかかわらず、「頭の中では反省会をしている」なんていう経験がある方も多いのではないでしょうか。また、なんど頭の中で反省会を繰り返しても試合中のミスは過去のものなので、もう取り消すことはできないとわかっているのに反省会を繰り返してしまうなんてこともあるかもしれません。

 そこで、まずは知っておきたい「ミスをひきずらない方法」の一つ目のポイントは、『反省会は、試合や大会が終わってからしっかりと行うと決めること』です

 これを決めたら、次の日にでもクリアな頭で反省会をすればいいだけです。なお、反省会と書きましたが、試合や大会を振り返るときには、反省点や課題となったところのほか、うまくできたところや良かったプレー等も振り返り、何が良い結果をもたらしたのか、どんな場面で良いプレーができたのか等もあわせて分析し整理することも行ってみてください。課題の発見も良いプレーの考察も未来へつながるという意味では同じく大切な要素となるからです。

 次に、 「ミスをひきずらない方法」の 二つ目のポイントは、『「今ここ( Now & Here )」に集中すること』です

 「今ここ ( Now & Here ) 」という言葉は心理学用語で、「今ここ」に最大限集中することで、我々人間は明確な効果を得られるという理論です。実践的な方法としては、「今ここ」でできることに全力を尽くす。過去の後悔や将来の不安を抱えて立ち止まっているよりは、今できることを全部やってみて、ダメならダメでまたその時に考えようというものです。

 今日のお話にあてはめると、先ほどのミスの反省会を試合中に頭の中で行っているよりも、先ほどのミスでこの試合は負けちゃうかもしれないといった過去の後悔や将来の不安に現在の思考や気持ちを奪われているよりも、目の前のプレーや今この瞬間に判断すべき戦術などに意識を集中して、試合中の今、この競技場で、自分にできることを全部やってみて、結果として、試合後に勝敗が決まるだけだというイメージです。もっと簡単に言うと、目の前のことだけに集中しようという感じになります。

 ぜひ、皆様にはこの記事を参考にミスをひきずらないようになって頂きたいと願っています。最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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