今回は、「プレッシャーがかかったときの対処法」についてご紹介したいと思います。
まず、プレッシャーとは何なのかについて考えてみましょう。テレビで「プレッシャーで試合に負けた」とのコメントをするスポーツ選手の姿をご覧になったことのある方々も多くおられるのではないでしょうか。
ただ、実は、プレッシャーとは、まわり、すなわち自分の外から与えられるものではなく、自分の中に作り上げているものなのです。自分の中にある思考からくる価値観によって、我々は勝手に「プレッシャー」を感じているのです。
例えば、「この試合に勝たないとコーチに顔向けできない」「エラーは許されない」「自己最高タイムを狙えるチャンスだ」など、自分の中に作り上げた妄想や期待があって、この妄想や期待が我々をノビノビと自由にさせてくれないのです。
プレッシャーへの対処法は、「自分の中にプレッシャーがあることを認め、自分を必要以上に緊張させたり、固くしたり、ノビノビと自由にさせてくれない価値観が、何であるのか、どのような思考に基づくものなのかについて、分析し把握すること」です。自分の持つ価値観を分析し把握したあとは、それぞれ浮かび上がった課題に実際に対処していくだけでOKということです。
そこで、この価値観を「どのように分析し把握するか」が、プレッシャー対処のための重要なポイントとなります。
具体的な自分の価値観や思考を分析し把握する方法は、(1)自分とできるだけ価値観や思考が異なる人と話をすること、(2)自分の思ったことや感情を日記や練習ノートに書きだしてみること、(3)メンタルトレーナーといろいろな話をすることが有効な方法と考えられます。(1)~(3)のいずれかの方法を組み合わせて、自分自身と真正面から向き合えば、自分の価値観や思考に関して多種多様な気づきが得られるはずだと思います。
今回ご説明したプレッシャーへの対処法を用いて、多種多様な気づきから自分で勝手に作り上げているプレッシャーの元である価値観や思考を修正していけば、プレッシャーは解消されていくものと考えられます。
ぜひ、皆様にはこの記事を参考にプレッシャーを克服して頂きたいと願っています。最後までお読み頂き、ありがとうございました。