職場復帰後の再発防止サポート

新年度が始まる4月から、あるいは、年度初めの人事異動等の環境の変化、年度初め特有の業務や行事等が落ち着く5月頃からの職場復帰(復職)を検討している方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回のニュースでは、会社員の方等がうつ病等のメンタル不調による休職から職場復帰を果たした後に予想される懸念や再発防止のサポートについてご紹介させて頂きます。事前に懸念等を想定し認識しておくことは、職場復帰後のメンタルの安定につながるものとSBMTCOは考えています。

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<職場復帰しはじめの頃>

「職場復帰をしてからはじめの3か月程は、通勤するだけで精一杯だった」との振り返りを、職場復帰を果たした方のうち多くの方々がなさっています。

職場復帰直後は通勤するだけで精いっぱいで疲弊してしまう日も多く、復職トレーニングやリハビリ目的といった会社の配慮等から、業務内容も自分の役職や給料に見合ったレベルのものではなく、雑用や簡単な作業を任せられることが一般的な事例として見受けられます。

このような状況から、身体的な疲労や肩身の狭さを感じたり、同僚に対して申し訳ないとのマイナスの感情が生じたりと、心身ともに疲労が蓄積しやすい状態に陥る可能性がこの時期には懸念されます。

<職場復帰後4~6か月の頃>

この頃になると、職場でも通常の業務(役職や給料に見合ったレベルの業務)を徐々に任せられるようになってくるようです。そのため、休職中の遅れを取り戻そう、人事評価を挽回しようと自分自身が焦ったり、まだ本調子ではないのに上司に現在のキャパシティを超える業務を任されたりして、自分でも気づかずに無理をしてしまうことが懸念されます。

自分が本調子でないときや、パフォーマンスに限界があると感じるときには、上司や同僚に自分の状況や気持ちを素直に伝えることが解決策のひとつになると思います。ここで無理をしてなんでも引き受けてしまうと、周囲は「もう大丈夫なんだろう」と自分の気持ちと相反する認識を持ってしまうかもしれません。要注意です。また、自分にやる気が十分にあったとしてもまだ本来の能力が戻っていないケースがほとんどで、実際の仕事等では周囲の期待に応えられないという無力感に襲われたり、自信がなくなったり、小さなミスで落ち込んでしまったりというようなことも懸念されます。

<職場復帰後6か月以降の頃>

この頃まで来ると、毎日通勤し、日々の業務をこなし、役職等に見合った周囲の期待にも応えることもできており、メンタル不調以前と同等の能力や心身状態に回復していると思われます。このような順調な日々を過ごすうちに「もう自分はメンタル不調におちいることはない」という感覚を持つことも当然にしてあるかもしれません。しかし、この感覚には注意が必要なのです。

この感覚が慢心にかわり、自分を振り返る、十分に睡眠や食事をとる、無理をしないなど継続していたセルフケアをだんだんと怠るようになり、以前の自分と同じ失敗を繰り返してしまうことが懸念されます。 これを防ぐためにも、休職中に身につけたメンタル不調を改善、解消するための考え方やスキルをしっかりと実践、継続し、自分なりの解決策等が毎日の業務の中で、どのように影響したか、どのようなメンタルの状態をもたらしたか等をチェックするなどのセルフケアをしっかりと行って頂きたいと思うところです。

<職場復帰後のSBMTCOの再発防止サポート>

SBMTCOでは、職場復帰者(復職者)のメンタル不調等に関する再発や再休職の防止をサポートするため、次のような心理カウンセリングやメンタルトレーニングを提供しています。

例えば、職場復帰後の仕事の量や質は負担になっていないか、具体的にどんなところに負担を感じるのか、新しい職場環境に馴染めているか、どなたとの会話が苦手なのか、休日をどうすごしているか、今のメンタルの状況を自分ではどうとらえているのか等について定期的にSBMTCOとの面談で話し合い、仕事や生活の現状、自分の感情や思考等を冷静に客観的に振り返り、自己分析、自己評価することによって、現在の課題や改善すべき問題点等を明らかにするためのメンタルサポートを致します。そして、明らかとなった課題等の対応策や改善方法をすみやかに皆さまとSBMTCOで協力して考え、現状を好転させるために必要と思われる行動や思考法等をみつけ、早急に実践に移すためのメンタルケアやメンタルサポートを長期にわたって提供させて頂きます。

また、2回目の休職、3回目の休職、休職中の過ごし方等のご心配をされている方のお力にもなりたいと考えています。よろしければ、「ある会社員のメンタル不調、うつ病、病欠、休職、復職の記録」という記事もご覧頂けたら参考になるかと思います。

この記事は、ある会社員が過重労働や上司の言葉の暴力等からメンタル不調に陥り、精神科病院への通院、病欠や休職等を経て、復職(職場復帰)を果たすまでの実話をベースにモデル化(一般化)した事例をご紹介したものです。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。何かお役に立てることがあると思います。一緒にがんばりましょう。 【ホーム

(参考)モデルケース 「〖職場復帰者向け〗復職後のサポートをしてほしい